「この試合が、リーグ戦の天王山となります!」などと、スポーツや政治などの重要な場面を現すときに使われる天王山(てんのうざん)という地名。天王山という言葉は、今や「天下分け目の大決戦」の代名詞となっています。
天王山は京都府・大山崎町に実在する山です。大阪府と京都府の境に位置し、天王山という名前は、山の中腹にある山崎天王社に由来すると言われています。
天正10(1582)年、本能寺の変で織田信長を討った明智光秀は、信長の仇討ちを目指す羽柴(豊臣)秀吉とこの地で戦いました。これが「山崎の戦い」です。この戦で天王山を制したものが天下を治めることになるとして「天下分け目の天王山」という言葉が生まれました。
天正10年6月13日の申ノ刻、天王山の東側に陣取った明智勢が、秀吉方の中川清秀、高山右近、羽柴秀長らの軍勢に攻めかかりました。天王山と淀川の間の狭い道を通る秀吉勢を個別に撃破する作戦でした。しかし戦いは光秀の思い通りには進まず、その日の日暮れには終わり、破れた明智光秀は勝龍寺城に逃げ込みました。この合戦で勝利を収めた秀吉が、天下人となり、まさに「天王山を制した」ことは皆さんもよくご存知でしょう。
大山崎の地が天下分け目の合戦の舞台となったことから、歴史イベント大山崎天下取り決戦祭り「大天決祭」が毎年6月に開催されています。歴史的な場所で行われる楽しいイベントに、出かけてみてはいかがですか?
6/18(日)大山崎町で「大天決祭2018」!
チャンバラ合戦ほか pic.twitter.com/zswYZO2IeY— 平 資盛 (@sukemori_t) 2018年6月2日
大山崎天下取り決戦祭り「大天決祭」
日時:2018年6月17日(日曜日)/10:00~15:30(雨天決行・荒天中止)
場所:天王山夢ほたる公園(大山崎町字円明寺小字一丁田18)
交通:阪急電鉄「西山天王山」駅東口より徒歩10分/大山崎インターより車で3分
主催:大山崎町/大山崎町商工会
●メインアトラクション「チャンバラ合戦―戦IKUSA―」
- 11:00~/第2部 13:05~/第3部 14:25~
ソフト刀や槍で、山崎合戦を模したチャンバラ対決!親子やグループで参加できる合戦体感ゲームです。
●大山崎中学校吹奏楽部による演奏(雨天の場合中止)
●町民の皆さんが自慢できること、特技などを披露する「目指せ!天下人コーナー」
●大山崎町観光PR大使のISATOさんとDaikiさん(LOCAL CONNECTメンバー)によるステージ
●天下分け目グルメで祭を盛り上げる「楽市・楽座(飲食ブース)」