京都の近代遺産の一つ、琵琶湖疏水。
京の町中へ琵琶湖の水を送り込むという壮大なプロジェクトは、明治期に京都の発展をもたらしたばかりでなく、かけがえのない憩いの水景を平成の今日まで残しました。
岸をふちどるソメイヨシノの花が開き、ピンクの彩りにあふれる春は、疏水が一番華やぐ季節、近隣の社寺や名所を訪れる人達には、もれなく「疏水の桜」という、もう一つの旅のお土産がプラスされるのです。
岡崎疎水 船に乗船して桜花見
最近になって、疏水のお花見に「十石舟からの眺め」という新しい楽しみが加わりました。
琵琶湖疏水記念館前から夷川ダム間の往復約3キロを舟に乗り、水上から花見を楽しもうという趣向。
つぼみ~ちらほら~五分…と咲き進み、やがて満開、そして散り初め~花筏(はないかだ)、さらには新緑が目にしむころまでの、3月末から4月中旬まで、船上からの桜見物が楽しめるのです。動物園や京都市美術館、国立近代美術館を、疏水の水面を移動しながら、いつもと違ったアングルで見ることができるのも、この「十石舟めぐり」ならではの格別な機会。
船は定員24人で所要およそ25分、料金は大人1000円、子ども500円。15分ごとに出発し、1日29便が運航。年ごとに人気が高まり2011年には約1万5千人が乗船、岡崎エリアの観光イベントとして定着しつつあります。
口コミ
午後には3時間待ちになることも。
チケットは午前中に購入がおすすめです。
平安神宮の桜
岡崎からすぐ近くに平安神宮があります。
乗船場へのアクセス
JR京都駅から:地下鉄烏丸線 京都駅にて乗車。
烏丸御池にて乗り換え(5分)
地下鉄東西線で蹴上駅下車(7分。地下鉄料金合計250円)
蹴上駅1番出口を出て、右手(北側)へ徒歩7分。
JR京都駅から:京都市バス100号に乗車。
京都会館美術館前下車(約23分。220円)
川沿いに東へ徒歩10分
乗船料
大人(高校生以上) 1,000円
小人(小・中学生) 500円
幼児(3歳以上)300円
運行コース
南禅寺舟溜り乗船場~夷川ダムの往復
約25分(往復約3km)
営業期間・時間
4月1日~11月30日
午前9時30分~午後4時30分発
桜の時期・見頃は
地図
住所:京都市左京区仁王門通。
南禅寺前交差点、琵琶湖疏水記念館前
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