新年まで残りわずかとなる冬至の日は、
「かぼちゃ供養」をしてはいかがでしょうか。
「かぼちゃ供養」とは、煮炊きしたかぼちゃを食すことで、
中風除け(中風とは麻痺や運動障害といった状態)や
諸病退散を願う行事のことです。
日本には元来、冬至の日にかぼちゃを食べたり
ゆず湯に入って無病息災を祈願する風習があります。
日本の伝統に則り、新しく迎える年が健康に暮らせるよう、
かぼちゃにお祈りしてはいかがでしょうか。
矢田寺 かぼちゃ供養
矢田寺までは、京都市役所前駅から寺町通りの商店街を南下。
本能寺や天性寺の門を横目にさらに歩くと、
左手に現れます。
間口が広くないので、
うっかりすると見落としそうなお寺ですが、
「かぼちゃ供養」の日は
朝の早い時間から人が列を成していて、賑わっています。
境内の奉納されたかぼちゃを撫でて健康を祈ったら、
大釜で炊いたかぼちゃがふるまわれるので、
いただきながらさらに諸病退散を祈ります。
先着1000名と、人数に制限があるので、
せっかくなら早目に足を運ぶことをお勧めします。
あじさいで有名な奈良の矢田寺の分院が、京都のど真ん中、寺町にあります。
かぼちゃ供養で、大きなかぼちゃ、触りに行ってきました。
これで来年も無病息災👌😄 pic.twitter.com/O2huNpNHy8
— cumile (@vanity_k) 2015, 12月 20
三寺。
矢田地蔵尊。矢田寺。
御本尊のお地蔵さんは大火焔の中にいらっしゃる。
本来は後背だったらしいのだが、前においてあって、火焔の中に立たれるお姿は、地獄から救って下さるとの言い伝えをリアルにする pic.twitter.com/UQNbZE8cHl
— 飛び出すな、小僧! (@su_dutch) 2015, 12月 12
かぼちゃ供養@矢田寺、なう。 #京都 pic.twitter.com/NRV8iZ1lEh
— きょうた (@ryj9) 2014, 12月 23
矢田寺 歴史
矢田寺の歴史は古く、開山は平安初期にまで遡り、
奈良・大和郡山の矢田寺の別院として建てられました。
本尊の地蔵菩薩は、「代受苦菩薩」と呼ばれ、
人々の苦しみを代わって受けてくださるお地蔵さま。
矢田寺の開山の祖、満米上人が、
閻魔大王に頼み地獄を見せてもらったところ、
熱湯たぎる大釜に入って人を助けている僧侶の姿を目にし、
感銘を受け、その僧侶の姿を彫り、ここに安置したと伝えられています。
一年の締めくくりに、来る年の健康を祈り、
今年溜めこんだ悩みや苦しみを代受苦菩薩さまに打ち明ければ、
きっと良い年が巡ってくることでしょう。