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金閣寺
~美しさゆえの歴史、四季にかがやく楼閣~
外国人観光客の人気トップクラスに常時ランキングされる「金閣寺」は、
言うまでもなく世界遺産。
衣笠山の木々に囲まれ、
鏡のような池に浮かんでいるかのようなゴールドの楼閣に、
若いツーリストは思わず「Cute!(可愛い!)」と叫んだりしています。
室町三代将軍の足利義満が、
鎌倉時代の公家、西園寺公経の別荘を譲り受け、
山荘を造ったのが始まり。
金閣寺の正式名称
極楽浄土を表したといわれるこの山荘が営まれた時代に、
能や水墨画などの「北山文化」が花開きました。
山荘は義満の遺言によってお寺となり、
正式の名称は鹿苑寺(ろくおんじ)。
金色の鳳凰を頂き、
檜皮葺きの屋根でできた三層の金閣は、初層・2層・3層が
それぞれに寝殿造り・武家造り・唐風と、
様式が異なったユニークな姿。
金閣寺の事件
昭和25年、金色に輝くあまりの美しさの虜となった一人の学僧によって放火され、
北山文化の唯一の遺構「金閣」は焼失してしまいます。
事件は、三島由紀夫の『金閣寺』や水上勉の『金閣炎上』の題材となりました。
金閣は5年後に復元され、
昭和の終わりには全面の金箔が張り替えられ、
さらに輝きを増した姿としてよみがえったのです。
紅葉や雪、サクラや新緑と季節ごとの自然に映えて、
燦然とかがやく金閣の姿は、四季折々に美しさもさまざま。
混雑を避けながら、好きな季節や時間を選んで訪ねたいもの。
金閣寺 見どころ
境内には金森宗和好みの茶室、夕佳亭(せっかてい)や、
義満が茶の湯に使ったという銀河泉、
鯉の滝登りにちなんだ岩のある龍門滝、
京都三大松の一つという五葉松「陸舟の松」など、
金閣以外の見どころもお忘れなく。
金閣寺アクセス
JR京都駅から
京都市バス205系統 時計回りに乗車し
金閣寺道 バス停で下車(約35分、220円)
地下鉄烏丸線に乗車し、北大路駅下車
(約12分、250円)
地下2階にある北大路バスターミナルで
京都市バス205系統 反時計回りに乗車し
金閣寺道 バス停で下車(約10分。220円)
※紅葉シーズン、桜シーズンなど渋滞する時期は
地下鉄で近くまで移動する方がスムーズな
場合があります。
銀閣寺からアクセス
京都市バス204系統(反時計回り)へ銀閣寺道バス停で乗車。(約28分。220円)
京都市バス204系統(時計回り)へ銀閣寺道バス停で乗車(約35分。220円)
金閣寺 住所
〒603-8361
京都市北区金閣寺町1
金閣寺 開館時間・参拝時間
朝9時~17時
金閣寺入場料金
大人 400円
小学生・中学生 300円
団体割引なし