豊臣秀吉の花見の宴で知られる醍醐寺。醍醐山の全山におよぶという広大な寺は、山上の上醍醐と山裾の下醍醐に分かれています。
醍醐寺 桜
境内のサクラは合わせて約2000本。早咲きの河津桜に始まり、枝垂れ桜、ソメイヨシノ、ヤマザクラ…と、約3週間にわたって、次々に花を咲かせます。
とりわけ「桜の馬場」と呼ばれる三宝院の唐門から仁王門までの道は、両側に桜並木がつづく絶好のお花見ポイント。満開時の”桜のトンネル”は、たっぷりとした花々が空をおおうように連続し、それは見事。数ある桜のトンネルの中でも「日本一」と言いたくなるほどです。
醍醐寺の由来と国宝
真言宗醍醐派の総本山の醍醐寺の始まりは874年。「醍醐」は最高の味を意味し、仏教では「最高の真理」を表す言葉とされます。寺の発祥地、山上の上醍醐には『五大力さん』で知られる五大堂や鎌倉時代の薬師堂が残り、境内には寺名の由来となった霊水「醍醐水」が、今も湧き出ています。
下醍醐は醍醐天皇の勅願寺として開けた寺で、おびただしい数の寺宝・文化財の宝庫。京都府内最古の五重塔、鎌倉仏が鎮座する金堂は、いずれも平安時代の建物で国宝。秀吉自作の庭園や桃山時代の書院、狩野山楽の襖絵を残す塔頭・三宝院など、見どころも多数。
国宝41点、重要文化財約40,000点をはじめ未指定も含めて、約15万点におよぶという寺宝・文化財は、各堂でまつられる仏像以外、すべてを下醍醐にある霊宝館で収蔵されています。
この霊宝館では毎年、春と秋の特別展を開催、博物館並みの充実した内容は見応えたっぷり。醍醐寺に来て、ここでの宝物鑑賞を外すことはできません。
春、花見時には霊宝館中庭の八重桜が大ぶりの花を咲かせ、来館者の目を楽しませます。たわわで華やかな桜花の咲き姿に、太閤秀吉がひらいた豪奢な宴を連想する人も多いのではないでしょうか。
毎年4月の第2日曜日に桜のイベント 豊太閤花見行列が開催されます。
醍醐寺 拝観時間
●3月~12月第1日曜日まで
午前9時~午後5時まで
●12月第1日曜日の次の日~2月末まで
午前9時~午後4時まで
醍醐寺 料金
下記3つの拝観はそれぞれ拝観料が必要です。
・三宝院庭園・殿舎拝観
・伽藍(金堂・五重塔 等)※金堂内部の拝観含む
・醍醐寺霊宝館(期間限定)
大人 600円、中学生・高校生 300円
小学生以下無料
2館共通券 大人1000円、中学生・高校生 500円
3館共通券 大人1500円、中学生・高校生 750円
醍醐寺 アクセス
JR京都駅からのアクセス:JR山科駅まで約5分。地下鉄東西線に乗り換え、醍醐駅まで約7分。待ち時間を入れて約20~23分です。430円
徒歩10分です。
JR山科駅からバス:22、22A系統で醍醐三宝院 バス亭で下車。約20分