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平野神社 ~京の“いちばん桜”と出会う平安の古社~
京の3月はまだまだ寒く、時には雪になることもあるほど。
そんな中でひっそりと早咲きの花をつけているのが平野神社の桜です。
北野天満宮の西北、西大路通りの東側にある平野神社は、
江戸時代から夜桜の名所として知られていました。
境内に約50種、400本の桜があり、古木や珍種が多いことで有名。
3月上旬からおよそ一カ月もの間、さまざまな桜花を見ることができます。
794年、平安遷都とともに遷座した歴史の長い社。
「平野造り」と呼ばれる社殿の造りもほかでは見られない独特のスタイルです。
桜花祭
平安時代の中ごろ花山天皇の命で数千本の桜が植えられ、
これを起源として神幸祭が行われてきました。
現在も毎年4月10日には古式にのっとった桜花祭が開かれています。
白い花に縞模様がある虎尾桜(とらのおざくら)、
淡紅色の花が咲き花柄の先に二つの実をつける平野妹背桜(ひらのいもせざくら)、
蝶が飛んでいるように見える胡蝶桜(こちょうざくら)など
珍しい品種が多いのは、そ
の昔、家運長久を願う公家が
それぞれ異なる桜を奉納したためといわれています。
京都早咲きの桜
弥生三月、境内で早々に花をつけるのは桃桜や河津桜(かわずざくら)、
そして中旬には平野神社を代表する魁桜(さきがけざくら)が、
珍しい一重のしだれ桜の花を咲かせます。
この魁桜がまさに桜の「さきがけ」、
京の花見シーズンのトップランナーとなるのです。
神社では桜の蜜をあつめた「桜はちみつ」や桜の塩漬、
桜を象ったキーホルダーなど、桜にちなんだグッズもいろいろ販売されています。
平野神社 桜花見スポット
桜観賞スポット1:神門横の魁桜
桜観賞スポット2: 拝殿横の紅しだれ桜
桜観賞スポット3:西大鳥居から本殿に向かう道の夜桜
住所
京都市北区平野宮本町
アクセス
JR京都駅から:京都市バス205号(時計回り)に乗車 約31分(220円) 衣笠校前バス停下車
徒歩1分
京都市バス50号でも約32分
阪急電車 大宮駅から:京都市バス55号に乗車
約21分(220円) 衣笠校前バス停下車
徒歩1分
拝観料
無料
拝観時間
朝6時~17時まで
桜の時期は夜22時閉門
夜のライトアップ
4月10日の桜花祭や
桜の咲いている時期はライトアップされます。
桜の時期・見頃は
3月上旬~4月上旬