新島旧邸
〜夫妻が生きた時代が薫る和洋融合の館〜
同志社今出川キャンパスの東南、御所の東隣りにたたずむ瀟洒な洋館が「新島旧邸」。同志社の創立者である新島襄とその妻、八重(大河ドラマ主人公 綾瀬はるか)が暮らした住まいです。白壁に褐色の木部が対比して簡素ながらも洗練された印象、バルコニーをめぐらせたコロニアルスタイルの外観が瓦屋根とも不思議にマッチしています。
幕末の日本を脱出してアメリカに学び、日本人として初めての大学卒業者となった新島は、「良心」と「自由」を基本とするキリスト教主義の学園創立を目指しました。明治9年(1876)、32歳で八重と結婚、2年後にこの住居が完成します。
京都の夏の暑さを避けるために屋根の庇(ひさし)を深くし、内部には当時としては先進的な暖炉によるセントラルヒーティングを採用。フローリングの台所やハッチ形式の配膳棚などモダンな設計が随所に見られます。その一方で、障子や襖(ふすま)といった和風建築の調度もあり、八重自身が設けたという茶室も残ります。
アンティークな趣の椅子やテーブルが置かれた応接間は、時には教室や職員室、大学設立のための事務所としても利用され、重厚な机と書棚のある襄の書斎には学生たちが自由に出入りできたとのこと。夫妻の人生と同志社の歴史が刻まれた建物には“明治”という時代の空気がまだ色濃く漂っているようです。
大河ドラマ『八重の桜』が放映される2013年は1年を通じて特別公開中。1階部分と両親の隠居所として建てた付属家を見学することができます(要予約)。2014年からは公開期間が変更される予定です。
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公開時間
2013年12月27日まで特別公開中
2014年からは公開日時の変更があります。
営業時間:10時〜16時(受付15時30分)
休館日 毎週火曜日、8月12日〜16日
入場料 無料
見学所要時間約30分
住所
京都府京都市上京区寺町通丸太町上ル
※京都御所のすぐ東側
アクセス
JR京都駅から

地下鉄烏丸線 京都駅乗車、丸太町駅下車(約7分、250円)、京都御苑沿いに徒歩12分

京都市バス 205号(反時計回り)に乗車
河原町丸太町バス停下車(約20分、220円)
徒歩3分。
駐車場はありません。
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